はじめに
ジャカルタ中心部を走る
Jalan Jenderal Sudirman(スディルマン通り)は、現在ではインドネシアを代表するビジネス街として知られています。
Jalan Jenderal Sudirman(スディルマン通り)は、現在ではインドネシアを代表するビジネス街として知られています。
MRT、超高層オフィス、外資系ホテル、高級コンドミニアムが立ち並び、日本企業も数多く進出しています。
しかし約35年前、この場所には現在とはまったく異なる景色が広がっていました。
今回ご紹介するのは、
1989年10月17日に撮影されたスマンギ交差点
の貴重な写真です。
1989年10月17日に撮影されたスマンギ交差点
の貴重な写真です。
1989年10月17日に撮影されたスマンギ交差点
01
スマンギ交差点とは
スマンギ交差点(Simpang Susun Semanggi)は、ジャカルタ中心部を代表する立体交差です。
Jalan Jenderal Sudirman
Jalan Gatot Subroto
この2本の幹線道路を結ぶ、ジャカルタ最大級の交通結節点となっています。
「Semanggi」という名称は、インドネシア語でクローバーの一種を意味します。上空から見た交差点の形がクローバーの葉に似ていることが、名称の由来とされています。
スマンギ交差点は、1962年にジャカルタで開催されたアジア競技大会に向けて、スカルノ大統領時代に整備された、ジャカルタを象徴するインフラの一つです。
02
1989年当時の景色
写真を見ると、現在のスマンギ周辺との違いがよく分かります。
周囲には空き地や低層建築が多く残っている
現在と比べて高層ビルが非常に少ない
現在のSCBDはまだ本格的に形成されていない
MRTなどの都市鉄道は存在していない
自動車を中心とした都市構造だった
現在では想像できないほど開発前の景色が広がっています。一方で、この時代からスマンギ交差点は、ジャカルタの東西・南北を結ぶ交通の中心として機能していました。
03
スディルマン通りの発展
その後30年以上をかけて、スディルマン通りとその周辺は急速な発展を遂げます。
1990
年代
年代
インドネシア経済の成長に伴い、多くの日系企業や欧米企業がジャカルタへ進出。スディルマン通り周辺では、近代的なオフィスビルの建設が本格化しました。
2000
年代
年代
ジャカルタ中心部では、超高層ビルや大型商業施設の建設が進みました。
Plaza Indonesia
Grand Indonesia
Wisma 46
BCA Tower
Grand Indonesia
Wisma 46
BCA Tower
こうしたランドマークの誕生により、現在のジャカルタCBDの街並みが形成されていきました。
2010
年代
年代
SCBDエリアの開発が加速し、世界的にも評価されるビジネス街へと変貌しました。
Pacific Place
Treasury Tower
District 8
Sequis Tower
Ashta District 8
Treasury Tower
District 8
Sequis Tower
Ashta District 8
さらに2019年にはジャカルタMRTが開業。スディルマン通りは、従来の「自動車中心の街」から「公共交通も利用できる街」へ大きく進化しました。
04
2017年、新しい高架ランプが完成
交通渋滞の緩和を目的として、2016年から2017年にかけて、スマンギ交差点に新しい高架ランプが増設されました。
この工事は、都市開発に伴う開発者負担制度の一環として、
森ビルグループの現地法人 PT Mitra Panca Persada (現 PT Mori Ist Development ) が整備費を負担したことで知られています。
森ビルグループの現地法人 PT Mitra Panca Persada (現 PT Mori Ist Development ) が整備費を負担したことで知られています。
現在のスマンギ交差点は、1989年当時と比べて、より立体的で複雑な構造へと変化しています。
05
ジャカルタを代表する最高級エリアへ
現在のスディルマン通りとスマンギ周辺には、インドネシア経済を支えるさまざまな施設が集積しています。
インドネシア証券取引所
大手銀行本店
外資系企業
高級ホテル
高級コンドミニアム
スディルマン通りは、インドネシア最大級のビジネス街へと発展しました。都市機能の集積とともに、この約35年間で周辺の土地価格や不動産価値も大きく上昇しています。
まとめ
1989年のスマンギ交差点を見ると、現在のジャカルタとはまるで別の都市のように感じられます。
しかし、この写真には、現在の発展へとつながるジャカルタ都市計画の原点が写っています。
ジャカルタでは、今後も次のような都市開発が進められていくと考えられます。
MRT路線の延伸
LRTの整備
TOD開発
超高層ビル建設
古い写真と現在の街並みを比較することで、ジャカルタという都市の成長を、より身近に感じることができます。
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