インドネシアでデータセンター用地を探すなら?電力インフラに強い工業団地・エリア5選【MM2100/KIIC/BSD/EJIP/デルタマス】
インドネシアで
データセンター用地を探すなら?
データセンター用地を探すなら?
電力インフラに注目した5エリア
MM2100・KIIC・BSD・EJIP・デルタマス
MM2100・KIIC・BSD・EJIP・デルタマス
インドネシアでデータセンター用地を検討する際、土地価格や立地だけでなく、「どれだけ安定して大容量の電力を確保できるか」が重要です。
今回は、ジャカルタ近郊で実際にデータセンター進出が進んでいるMM2100、KIIC、BSD、EJIP、デルタマス/GIICの5エリアを、不動産・用地選定の観点から解説します。
POWER INFRASTRUCTURE
データセンター用地で
「電力」が重要な理由
「電力」が重要な理由
インドネシアで工場や物流施設の用地を探す場合、一般的にはアクセス、土地価格、工業団地の管理体制、労働力などが重視されます。
一方、データセンターではそれらに加えて、大容量かつ安定した電力供給が可能か、複数系統からの受電が可能か、将来的な増設余力があるかといった電力インフラが、用地選定の重要な判断材料になります。
データセンターはUPSや非常用発電機などを備えた冗長構成を前提に運営されますが、そもそもの系統電力が不安定であったり、必要な容量を確保できなければ、事業計画そのものが成立しません。
そのため近年では、もともと製造業向けに高圧受電設備や通信インフラを整備してきた大規模工業団地が、データセンター候補地としても注目されています。
用地選定で確認したい電力条件
✓ 必要な受電容量を確保できるか
✓ 複数系統からの受電が可能か
✓ 将来的な増設余力があるか
✓ PLNとの契約条件・供給時期
MARKET
インドネシアのデータセンター市場は
今後も拡大
今後も拡大
インドネシアのデータセンター市場については、Cushman & Wakefieldが今後5年間で年率22%の成長を見込む一方、2026年のArizton調査では2025〜2031年の市場規模ベースで年平均13.7%成長と予測されています。
いずれの調査でも高い成長が見込まれており、インドネシアは東南アジアの主要データセンター市場の一つとして注目されています。
クラウドサービス、AI、動画配信、金融サービス、ECなどの利用拡大に加え、インドネシア国内でデータを処理・保管する需要も増えています。
特にジャカルタ東部のブカシ・チカラン・カラワン周辺では、工業団地側の大容量電力インフラと広い土地を生かした大型データセンター開発が相次いでいます。
01
BEKASI / CIKARANG
MM2100 Industrial Town
MM2100は、1990年代から開発が進められてきたチカランを代表する工業団地の一つです。
このエリアの特徴は、すでに大型データセンターが稼働していることです。
インドネシア大手データセンター事業者のDCI Indonesiaは、2025年6月、H1 Campus内に「JK6」を開業しました。
JK6は36MW規模で、DCI Indonesia全体の稼働容量は119MWに達しています。またJK6はすでにグローバルクラウド事業者へのサービス提供を開始しています。
つまりMM2100周辺は、「将来的にデータセンターが来る可能性がある」という段階ではなく、すでに大型施設が実際に稼働しているエリアです。
データセンター用地を検討する際には、土地の広さや価格だけでなく、既存の電力供給実績、光ファイバー、周辺インフラ、将来の電力増設余力まで確認する必要があります。
02
KARAWANG
KIIC
伊藤忠商事 × Sinar Mas Group
KIIC(Karawang International Industrial City)は、伊藤忠商事とSinar Mas Groupが共同開発するカラワンの代表的工業団地です。
KIICの大きな特徴が、電力供給の冗長性です。
KIIC公式情報によると、PLNの500kV高圧線を2系統から受電しており、一方に障害が発生した場合でも、もう一方をバックアップとして利用できる構成になっています。
また、PLNとのPremium Services契約により、優先的な電力供給体制を整えています。
複数の変電設備があり、最大540MW規模の電力供給能力があるとされています。
これはデータセンターのように、長時間・大容量の電力を継続して必要とする事業にとって大きな強みです。
なお、KIIC内の案件ではありませんが、同じカラワン地域ではDCI Indonesiaによるデータセンター開発も進んでいます。
つまりカラワン全体として、製造業だけでなく、今後データセンターを含むデジタルインフラ需要を取り込む可能性が高いエリアと考えられます。
03
TANGERANG
BSD City / TechnoPark BSD
Sinar Mas Land
BSD Cityは、Sinar Mas Landが開発する大規模タウンシップです。
工業団地とは性格が少し異なりますが、すでにデータセンターが稼働しているという点で、データセンター立地を検討するうえで外せないエリアです。
BDx Data Centersが運営するCGK2は、TechnoPark BSD内で稼働しており、IT容量は約3.4MW。Uptime InstituteのTier III DesignおよびFacility認証を取得しています。
CGK2は金融、通信、OTT、企業、政府系ワークロードなどに対応しています。
BSDの特徴は、ジャカルタCBDからのアクセスに加えて、住宅・商業施設・大学・オフィスなど都市機能が一体で開発されていることです。
そのため、大規模なハイパースケール型だけでなく、都市近接型・エンタープライズ型のデータセンター候補地としても特徴があります。
04
CIKARANG
EJIP
住友商事 × Spinindo Mitradaya × Lippo Cikarang
EJIP(East Jakarta Industrial Park)は1990年設立の歴史ある工業団地です。
現在の株主構成は、住友商事49%、PT Spinindo Mitradaya 46%、PT Lippo Cikarang Tbk 5%。開発面積は約320ha、入居企業数は91社です。
インドネシアで最も早い時期に開発された日系民間工業団地の一つで、日系製造業を中心に長い運営実績があります。
EJIP内では、現時点でMM2100やGIICのような大型データセンター開発が目立っているわけではありません。
一方で、チカラン周辺では近年データセンター向け土地取得が増えており、周辺のLippo Cikarangでもデータセンター事業者による大規模用地取得が進んでいます。
そのため、EJIP単体というより、チカラン全体をデータセンター立地エリアとして捉えることが重要です。
特に既存の製造業インフラ、日系企業ネットワーク、ジャカルタ東部へのアクセスといった点は、他の新興エリアにはない強みがあります。
05
BEKASI
デルタマス / GIIC
Sinar Mas Land × 双日
現在、ジャカルタ近郊で最も大型データセンター投資が集中しているエリアの一つが、Kota Deltamas内のGIIC(Greenland International Industrial Center)です。
近年、GIICでは複数の大手データセンター事業者が大型投資を進めています。
Princeton Digital Group
Princeton Digital Group(PDG)は、GIIC内で120MW規模のJC3を開発しています。
さらに2026年4月には、JC3から約1.7kmの場所に240MW規模の新拠点「JC4」を開発すると発表しました。JC4は約106,000㎡の敷地に60MW×4棟を建設する計画です。
JC3とJC4を合わせると、PDGだけで計360MW規模になります。
Digital Edge
Digital EdgeもGIIC内で、500MW規模の「CGK Campus」を開発しています。
総投資額は約45億ドルで、フル開発時には500MWのIT容量を提供し、将来的には最大1GWまで拡張可能な計画です。
さらに2026年6月には、PLNとの間で1.45GWの電力供給契約を締結しました。
2×725MVAの独立した電力供給系統を確保する計画で、AI・クラウド向けの大規模データセンター需要への対応を想定しています。
GIICでは、単なる土地開発ではなく、データセンター向けの大容量電力、通信、道路、用地を一体で整備する動きが進んでいます。
現時点で、ジャカルタ東部における大型ハイパースケール・AIデータセンターの集積地として、最も注目すべきエリアの一つと言えるでしょう。
COMPARISON
5エリアを比較すると
ざっくり整理すると、各エリアには次のような特徴があります。
MM2100
BEKASI / CIKARANG
特徴
既存工業団地・データセンター実績を重視
既存工業団地・データセンター実績を重視
実績・動向
DCI JK6 36MWが稼働
DCI JK6 36MWが稼働
KIIC
KARAWANG
特徴
電力供給の冗長性に強み
電力供給の冗長性に強み
実績・動向
500kV × 2系統、PLN Premium Services
500kV × 2系統、PLN Premium Services
BSD City
TANGERANG
特徴
都市近接型・エンタープライズ型
都市近接型・エンタープライズ型
実績・動向
BDx CGK2がTechnoPark BSDで稼働
BDx CGK2がTechnoPark BSDで稼働
EJIP
CIKARANG
特徴
日系企業集積・長期運営実績
日系企業集積・長期運営実績
実績・動向
チカラン周辺でデータセンター用地需要が拡大
チカラン周辺でデータセンター用地需要が拡大
Deltamas / GIIC
BEKASI
特徴
大型データセンター集積・将来の拡張性
大型データセンター集積・将来の拡張性
実績・動向
PDG 360MW、
Digital Edge 500MW
PDG 360MW、
Digital Edge 500MW
実際の用地選定では、この比較だけで「どこが最適」と決めることはできません。
必要電力容量、土地面積、拡張計画、ファイバー接続、PLNとの契約条件、水供給、排水、洪水リスク、土地権利、用途地域、建築規制などを案件ごとに確認する必要があります。
LAND SELECTION
データセンター用地探しでは
「土地価格」だけを見ない
「土地価格」だけを見ない
一般的な土地取引であれば、立地と㎡単価を中心に比較することも可能です。
DATA CENTER LAND
「必要な電力を、いつまでに、
どの程度の確度で確保できるか」
どの程度の確度で確保できるか」
が非常に重要です。
たとえば土地が安くても、必要な電力容量を確保するために変電設備の増強や大規模な引き込み工事が必要になれば、開発期間や総投資額は大きく変わります。
また、AI向けデータセンターでは従来よりも高密度な電力・冷却設備が求められるため、将来的な増設余力も重要です。
そのため用地取得前の段階で、工業団地運営会社やPLN、通信事業者、技術コンサルタント等と条件を確認することが重要になります。
DESSERT ISLAND SUPPORT
デザートアイランドの
データセンター・工業用地サポート
データセンター・工業用地サポート
デザートアイランドでは、インドネシアでの不動産仲介経験を生かし、工業用地・事業用地の選定から売買までサポートしています。
データセンター案件についても、単なる土地紹介だけではなく、用地取得に必要となる各種調査・調整をサポートします。
✓ 土地権利・用途地域の確認
✓ 工業団地との条件確認
✓ 電力容量・インフラ条件の事前確認
✓ PLN・専門コンサルタントとの調整
✓ 契約・取得支援
このような企業様はご相談ください
・インドネシアでデータセンター用地を探している
・工業団地ごとの電力容量を比較したい
・大規模な工場・物流・ITインフラ用地を検討している
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