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インドネシアのイスラム教

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インドネシアの国是「パンチャシラ」ではインドネシア人が無宗教であることは認められていません。
そのため、ほとんどインドネシア人は何かしらの宗教を信仰しています。
インドネシアで認められている宗教は、
イスラム教・プロテスタント・カトリック・ヒンドゥー・仏教・儒教の6つです。

インドネシアで一番信仰者が多いのはイスラム教であり、プロテスタント、カトリック、ヒンドゥー教があとに続きます。

今回はインドネシアで信仰者が多い、イスラム教について説明いたします。

インドネシア中央統計局によると、インドネシア人の総人口の87.2%がイスラム教です。
イスラム教の女性は、頭にヒジャブと呼ばれる布をつけています。
インドネシアはイスラム教の教えが厳しい国ではないため、イスラム教でありながらヒジャブをつけていない人、お祈りに参加しない人、お酒を飲んでいる人がいます。
そして1日に5回 Adzan(アザーン)というお祈りの呼びかけが大音量で流れているため、初めてインドネシアに来る方の多くが音に驚き、朝早く(5時)に目が覚めてしまうと思います。

イスラム教の主な大きなイベント

 

・Ramadhan (断食)Idul Fitri(イスラム教の断食明け大祭)

 

イスラム教では1年に1度、決められた時期にラマダンと呼ばれている断食を1ヶ月間行います。
断食は午前5時くらい〜午後18時まで行われ、断食期間が終わるとIdul Fitriをむかえます。イスラム教徒にとって、この大祭は最大のイベントであり、多くのショッピングモールでセールが実施されます。
モスクでは、夜明け過ぎから、多くの人が集まり、断食期間を終えた自分をたたえ、アッラーへ感謝の祈りを行います。
*日本でいう新年のイメージです。

1年間に溜まった108の煩悩を振り払い、また新しい服に着替え、初詣に行って新しい年への願いをします。
そしてレバラン前後の数日は連休になるので、イスラム教の方はレバランの日に、親戚や知人宅などを訪問するのが慣例で、多くの人が田舎(実家)に帰省します。
同時に飛行機や電車、バスは満席となり、交通渋滞も増えます。

 

 

・ Idul Adha (犠牲祭)


イスラム教の大きなイベントの一つにIdul Adha(犠牲祭)があります。
当日の朝はモスクや広場に集まり、礼拝をした後、寄付されたヤギや牛をと殺し、その肉を袋に分けられた後に、寄付をした人や近隣住民、貧しい家庭などに配られます。

 インドネシアで宗教的に禁忌な行動

 

インドネシアで働く外国人(日本人)は現地の宗教、風習に合わせて、行動・言動に配慮が必要です。

 

・左手を使う

イスラム教では、左手は不浄とみなされるので、握手をする時や何かを受け取ったりする時は、左手は使わない方が良いです(左利きの方であっても)

・お祈りの時間を邪魔する

1日5回決まった時間に、メッカ(サウジアラビアにあるイスラム教第一の聖地)の方角に向かってお祈りをしています。仕事の時間とはいえ、お祈りを認めないと訴えられる程の大問題です。

そして金曜日には男性だけ11:30頃からお祈りをしなくてはなりません。

・ハラルでない食料、飲料

イスラム教では豚とアルコールの飲食は認められていません。
そのためイスラム教の同僚と食事へ行く際は、事前にレストランの確認が必要です。

 

日本での常識全てを通そうとすると、なかなか上手く進まないことや理解してもらえない事も多々あります。様々な文化に触れて多様性を受け入れることも大事ではないかと思います。

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