QRIS決済が日本でも利用可能に
インドネシア銀行(BI)は5月21日、インドネシア建国80周年にあたる2025年8月17日からQRISが日本での決済に利用可能になると発表しました。
QRISとは?
QRISとは、Quick Response Code Indonesian Standard の略称で、2019年にインドネシア銀行(BI)が導入した、QRコード決済の統一規格です。
それまで乱立していた決済事業者ごとのQRコードを一本化し、ユーザーと加盟店の利便性向上、キャッシュレス促進、中小事業者支援を目的としています。
乱立していたQR決済を一本化したことにより、事業者・消費者の双方にとってシンプルな決済が可能となりました。
QRISの普及状況
ジャカルタなどの主要都市部と地方での普及率の差はあるものの、2024年時点での利用者数は5,200万人以上、加盟店数は3,300万以上であり、インドネシアのキャッシュレス化に大きな影響を与えています。
今や小さな商店や食堂(ワルン)、移動式屋台(カキリマ)でも利用可能な店舗を多く見かけます。

またクレジットカードの保有率が人口の6%とも言われているインドネシアでは、ダウンロードするだけで送金やオンラインショッピングなどができるキャッシュレス決済は利便性が高く、とくに生活の利便性を重視するインドネシアでは急速に普及したものと思われます。
QRISが日本で利用可能になる背景
主に以下の3点が挙げられます。
- インバウンド消費の促進
- ASEANとの経済協力強化
- 資金管理の透明化
日本政府観光局の発表では、インドネシア人の年間訪日客数は2024年で517,600人です。(推計値含む)
またASEAN主要6カ国からの訪日客数は軒並み増加しており、今後日本、ASEAN間の経済協力においてもQRIS決済が一役担う可能性が多いに秘められております。
なお、QRISは2025年5月現在でマレーシア、シンガポール、タイで既に利用が可能です。日本が加われば4カ国目の越境決済可能国となります。

最後に
日本ではPayPayやLINE Payなど電子マネーは次第に普及していますが、銀行決済、クレジットカード決済が圧倒的に普及している状況です。
一方、決済システムが十分に整備されておらず銀行口座保有率も高くなかったインドネシアを含むASEAN諸国では、先進国が数十年を要した変化が一気に進んでいる状況を目の当たりにしますと、現在の日本の状況は看過できないと感じました。
最新の物件情報・現地情報はInstagramでも発信中